「最小値≧6となるaの条件」を考えるのだから,aは“未知数”の扱いで,1),2),3)は“最終的”には『範囲の分割』になります.
しかし,最小値を求める段階(xを消去するとき)には,aを“文字定数”として扱い,1),2),3)は“いったん”は『答えの分類』になっています.
※「場合分け」についてはこちらもご覧ください!
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場合分けにも色々とありますね - yoshidanobuo’s diaryー高校数学の“思考・判断・表現力”を磨こう!ー
これを1つにまとめて書くと,解答は分かりにくくなるのではないか,という気がしています.
そのために,複数種類の「場合分け」つまり,「文字定数による答えの分類」と「未知数,変数の範囲の分割」を混同してしまうのではないか,と.
まとめて書くと,こんな感じでしょうか.
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1)0≦a≦1においては,最小値はa^2+1で,条件は
a^2+1≧6 かつ 0≦a≦1
これを両立するaは存在しない.
2)a<0においては,最小値は2a^2+1で,条件は
2a^2+1≧6 かつ a<0
前者はa≦-√(5/2),√(5/2)≦aであるから,両立するaはa≦-√(5/2).
3)a>1においては,最小値は2a^2+1で,条件は
2a^2-2a+2≧6 かつ a>1
前者はa≦-1,2≦aであるから,両立するaは2≦a.
1)または2)または3)から,求める条件は
a≦-√(5/2) または 2≦a
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このように書くと分かりやすいのかどうかは,何とも言えませんが,やっていることを明示できているかなとは思います.
「最小値の分類」と「範囲の分割」を1つにまとめるのが一般的な書き方で,それを僕なりに書き換えたのが上の解答ですが・・・
「最小値の分類」と「範囲の分割」を分けて2部構成にするのが良いのではないかな,と思ったりしています.
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