yoshidanobuo’s diaryー高校数学の“思考・判断・表現力”を磨こう!ー

「大学への数学」執筆者・吉田信夫の数学探求ブログ(共通テスト系問題の研究報告)

色んな図形を1つの方程式で表す快感④

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また変な式を作ってしまいました(笑)
どうやって作ったかをお話します.

 a<0においては,2a^2+1

 0≦a≦1においては,2a^2+1 - a^2

 a>1においては,2a^2+1 - a^2 + (a-1)^2

となっていることに注目しました.

ということで,

 a<0においては,0

 a≧0においては,1

という関数を作ろうと思いました.
ガウス記号を使ってしまおうと最初に思ったので,

 a<0において,0以上1未満

 a≧0において,1以上2未満

になる関数を作ろうと思いました.
そうして考えたのが,

 2/(1+e^(-a))

です.

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これは,人工知能を作るときによく使う“シグモイド関数”の仲間なので,私にとってはメジャーな関数なのです.

さらに,

 a<1においては,0

 a≧1においては,1

となる関数も作れば良いことになります.
これは平行移動でOK!

  2/(1+e^(-a))

の a を a - 1 に変えるだけ!

ということで,

 a<0においては,0

 a≧0においては,a^2

となるのが

 a^2×2/(1+e^(-a))

であり,

 a<1においては,0

 a≧1においては,(a-1)^2

となるのが

 (a-1)^2×2/(1+e^(1-a))

です.

これらを

 2a^2+1

に加えておけば,各範囲で3つの別の式で表される関数を表現できるのですね!

 

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