yoshidanobuo’s diaryー高校数学の“思考・判断・表現力”を磨こう!ー

「大学への数学」執筆者・吉田信夫の数学探求ブログ(共通テスト系問題の研究報告)

数列

1+2+3+4+5+6+7+8+9+10=1²+2²+3²+4²+5²

図にしてみただけです.大したネタでなくて,すみません.

大学への数学・11月号に記事が載ります

10/20発売の「大学への数学・11月号」に私の書いた記事が載ります. いまやっている「超越数学ラボ@お茶ゼミ√+渋谷校」の講座内容を紹介するものです. yoshidanobuo.hateblo.jp 本試の記事では宣伝色はNGなので,画期的なことかなと思っています. カオス…

2022共通テスト・追試 数学ⅠA,数学ⅡBについての雑感

【共通テスト・追試の数学】問題がなかなか見れないという人も居ますが,こちらにありました. ありがとうございます. ⇓ www.minyu-net.com 【ⅡB】ⅡBはすごく良いと思う! 細かいツッコミどころはあるけれど,かなり定性的になっていると思います. 「ポア…

【大学への数学・10月号】に記事が載っています

👆これが載っているので,よければご覧ください.二項係数を通じての東大と灘中のマリアージュです(笑) 誌面の都合でカットした部分を以下に紹介しますので,合わせてどうぞ. 雑誌はこちらからどうぞ. 👇

久しぶりにこんな美しい関係を発見できた❤

多項式の割り算と,接線の方程式と,数列の和が複雑に絡み合った,面白い関係です. マニア向け(笑) なんと!! y=x^nの接線の方程式を利用して,等差×等比の和が求まるとは

「一般項」って,なんやねん!?

教科書の漸化式に関する部分に,次のような記述があります. 【漸化式がa_(n+1)=a_n+(nの式)の形のとき,階差数列を利用する方法で,一般項が求められることがある.】 何とも意味深な書き方です. 求められることがある. では,求められないこともあるのか…

【入試問題紹介】 出題者の意図は,いったい・・・

【入試問題紹介】出題者の意図は,いったい・・・ 2021年の某大学の入試問題です. 問題文が分かりにくかった,と受験した生徒(合格!)に言われました.集合を使って書いたり,論理構造を問うようにすると,混乱してしまう人がかなり多くなると思います. …

続)和を求めずに,和を求める

2回連続で,禅問答のようなタイトル(笑)求める和も同じです.違うのは,漸化式. a_n=n*3^(n-1) (n=1,2,3,‥‥) のとき,a_nは等差数列×等比数列なので, ①等差数列で割ったら,等比数列 ②等比数列で割ったら,等差数列 です. ①からは,数列{a_n/n}が公比…

和を求めずに,和を求める

禅問答のようなタイトル(笑)等差数列×等比数列のタイプは,和を求める流れが確立されています. a_n=n*3^(n-1) (n=1,2,3,‥‥) のとき, S_n=1*1+2*3+3*3^2+‥‥+n*3^(n-1) 3S_n= 1*3+2*3^2+‥‥+(n-1)*3^(n-1)+n*3^n で,2式の両辺の差を計算すると -2S_n=1+3+…

n倍角の公式を表す多項式(チェビシェフの多項式)の係数の秘密④

チェビシェフの多項式T_n(x)は,2次以上の部分は,すべて係数が偶数になっているのですね!ただし,ここに書かれているのはn≦6だけですから,n≧7でもそうなっているのかは分からない!この法則は,本当にずっと続くのでしょうか? さて,以下,T_n(x)を…

n倍角の公式を表す多項式(チェビシェフの多項式)の係数の秘密①

チェビシェフの多項式は,グラフがピタッとしているから,気持ちいいですね.TはチェビシェフのTかと思いきや,Chebyshevがチェビシェフなので,違うんですね.三角多項式ともいうようなので,trigonometric polynomialのTかも知れません. poly=多 ですね…

無限個にも色んな無限個がある

自然数は無数に存在します. 1,2,3,4,5,…… 自然数は序数(順番を表す数)としても使われて,数列を作るのに使われます. a_1=1, a_2=3, a_3=5, a_4=7,…… これは正の奇数を並べた数列です. 1,3,5,7,…… は無限個あるのですが,上のように1つの数列として表現…

高校入試を大人の力で瞬殺(笑)

さて,何をやったでしょう?黄金比とその共役のセットなので,イヤでも「アレ」を連想させます. とりあえず,思わせぶりな文字fを用いて, f_n=(x^n-y^n) / (x-y)により数列{f_n}を定めます.求めたいのは f_4×f_5です.知識としては f_1=f_2=1, f_(n…

統計なんて数学じゃない,と思っている方へ

これからの高校数学関係者,統計のできる人がこれから生き残れる人になるはず!純粋に「統計」ができるというだけではなく,「他分野との融合」もできる人です.融合の最も基本的なものは,数列の和の計算でしょう.何らか確率変数の期待値や分散と「解釈」…

「和と一般項の関係」を誤認してみたら

以下の記述,どう思われますか?明らかに間違っているのですが,どこがおかしいのでしょう? 和を考えるとき,ある決まった1つの数列 { a_n } : a_1,a_2,a_3,a_4,‥‥‥ で前から順に足していった和は数列で { S_n } : a_1,a_1+a_2,a_1+a_2+a_3,a_1…

こんな和の公式,覚えられるわけがない!

何とコレ,予想通り等差数列の和の公式なのですね.より詳しく言うと,等差数列の和も計算できる公式. 意味を説明していきます. ※「aとdの定義を書いていないから,問いとして不成立」というご指摘はナシでお願いします. それにしても,意味不明ですよね…

漸化式から一般項を求めることに関して

☝ 【 レ ア 解 法 ? 】 階差数列の一般項を求めたのに,Σしないとか,カッコよくないですか? 1つの数列を決める漸化式は1つではなく,漸化式2つがあれば,連立して一般項を求めることができる. この視点は,けっこう優れていますよね. さて,漸化式の…