kに関する条件p(k)は,kに数値を代入するごとに命題になり,真偽が決まるのでした.
p(1)は真,p(2)は偽,・・・
という感じです.
ある日本語を条件に付け足すと,命題に変わります.
1つ目:
すべてのkについてp(k)が成り立つ
2つ目:
p(k)を満たすkが存在する
いずれも,kに値を代入するごとに命題になるものではなく,真偽の決まる文,つまり,命題になっていますね!
1つ目:
p(1)もp(2)も,・・・すべて真か?
2つ目:
p(1),p(2),・・・の中に,真になる命題はある?
いずれもYesかNoで答えるもの(命題)になっています.
「3点A,B,Cが同一直線上」というA,B,Cの条件と同値になるのは
1つ目:
すべてのkで,ベクトルAB=k×ベクトルACが成り立つ
2つ目:
ベクトルAB=k×ベクトルACとなるようなkが存在する
のどっち?
そう,2つ目ですね!
異なる3点A,B,Cが同一直線上にある
⇔ ベクトルAB=k×ベクトルACとなるようなkが存在する
と書いてあれば,何も問題はありません.
ただし,「異なる3点A,B,Cが同一直線上にある」という状況を説明しているだけで,「実際に3点が同一直線上にある」と分かっているのではありません!
条件と情報は違うのでしたね.
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