「~の条件を求めよ」というタイプの問題で,
~であるから,●●である.
という書き方をしてある解答を目にすることがあります.
~であることが分かっているときに何かを考えたいなら,「~であるから」で良いでしょう.
あるいは,
~ならば●●
を示したいときは,これでも良いかも知れません.
そうすると,●●は,単なる「必要条件」という扱いになってしまうのではないでしょうか?
~である条件は,●●である.
と書きたいですね.
少し微妙な感じになるのが,接線を求めるときなどに起こります.
【問】y=x^2に(0,-1)から引いた接線を求めよ.
【解1】
接点を(t,t^2)とおく.この点における接線は
y=2tx-t^2 …①
①が(0,-1)を通るから,
-1=-t^2 ∴t=1,-1
①より,接線は
y=2x-1,y=-2x-1 ■
【解2】
点(t,t^2)における接線は
y=2tx-t^2 …①
①が(0,-1)を通る条件は,
-1=-t^2 ∴t=1,-1
①に当てはめて,接線は
y=2x-1,y=-2x-1 ■
どっちが良いでしょう?
どっちでも良いと思います(笑)
違いを見ていきましょう.
最初においた点が,
【解1】求める接線の接点を置いている
【解2】一般的に点をとっている
となっていて,そもそもの設定が違います.
だから,①は
【解1】2本の接線だけを表している
【解2】あらゆる接線を表せている
の違いがあります.
だから,
【解1】①より
【解2】①に当てはめて
と使い分けてみました.
【解1】の1行目が
求める接線の接点を(t,t^2)とおく
となっていたら,より良いですね.
では・・・
【問】y=x^2に(0,a)から2本の接線を引けるようなaの条件を求めよ.
だったらどうでしょう?
[ ]にはどんな日本語を入れますか?
【解】
(t,t^2)[ ]
y=2tx-t^2 …①
(0,a)を通る[ ]
a=-t^2 …②
②が異なる2つの実数解をもつ[ ]
a<0 ■
長くなったので,解説はまた別の機会に.
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