私が書くなら,次のようにします.
【解】
(t,t^2)[ を接点とすると接線は ・ における接線は ]
y=2tx-t^2 …①
(0,a)を通る[ 条件は ・ から ]
a=-t^2 …②
②が異なる2つの実数解をもつ[ 条件は ・ から ]
a<0 ■
ですね.
2本の接線が存在する条件は,接点が2つ存在する条件(実際に存在するかどうかは不明).
存在するかどうかを議論すべき接点を,置いてしまうのはどうかと思います.
だから,「における接線は」で,細かいことは考えずに接線の方程式①を作っておきましょう.
(0,a)を通ることが分かっているのではなく,通る「条件」を考えたいのだから,「条件は」ですね.
②は,“文字a,t”に関する「条件」です.
x,y,tの式①がx=0,y=aで成り立つ条件だから,x,yが消去されて,a,tだけの式②になったわけです.
この条件②を満たす「実数tが2つ存在する」ことが,“文字a”が満たす「条件」です.
だから,②が異なる2つの実数解をもつ「条件」を考えます.
これは,tを消去するということで,“文字a”に関する「条件」になります.
「細かいところばかり気にしていると答案を書けなくなってしまう」という声もあります.
仰る通り!
でも,ある程度は答えが出せるようになってきたら,こういうところにも意識が向くようになると良いですね.
だって,ちゃんと意味が分かって解いていたら間違えないですから(笑)
「細かいところを気にし過ぎ」と感じてしまう人は,解法当てはめで何となく答えが出ているだけで,「なぜこれで答えなの?」と聞かれても明確には説明できないかも知れません.
「だって,そう習ったもん」は理由じゃないですからね.
せっかく数学をやるのだから,正しく判断できる人になって欲しいな,と思います.
少ない道具で戦うための必須のスキルだと思います!
(あきらめて,参考書を丸暗記しても良いですけど・・・いや,無理でしょ)
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