y=f(x)のグラフを,x 軸の周りに1回転して得られる曲面Sの方程式は?
半回転すると,曲線 y=-f(x) で,2つを合わせたら
曲線C:y^2={f(x)}^2
になる.
ここから「軌跡」の考え方です.
曲面S上に点 (x,y,z) がある
⇔
C上の点 (x,p,0) で,p^2=y^2+z^2となるものが存在する
という言い換えができるのがポイントです.
(x,0,0) の周りに (x,p,0) を(適当に)回転させて,
点 (x,y,z) が得られる
と考えています.
x 軸の周りに回転させて (x,y,z) になるような
C上の点 (x,p,0) が存在する
と言っても同じです.
|p|={y^2+z^2}^(1/2)
という形で,パラメータ p を y,z で表すことができる.
「このときの点 (x,p,0) がC上にあること」が,「曲面S上に点 (x,y,z) がある」条件になる.
よって,Sの方程式は
y^2+z^2={f(x)}^2 ■
【例】
f(x)={1-x^2}^(1/2),つまり,半円のとき,半回転と合わせた曲線は
y^2=1-x^2
で,円.
これを x 軸の周りに1回転して得られる曲面は,|y| を {y^2+z^2}^(1/2) に書き換えて
y^2+z^2=1-x^2
つまり,球面:x^2+y^2+z^2=1
【例】
f(x)=x/2,つまり,直線のとき,半回転と合わせた曲線は
y^2=x^2/4
で,2直線.
これを x 軸の周りに1回転して得られる曲面は,|y| を {y^2+z^2}^(1/2) に書き換えて
y^2+z^2=x^2/4
これは,円錐の方程式になっている!
(注)
この方程式は,「母線(x軸)方向のベクトル (1,0,0) とベクトルOPのなす角θが|cosθ|=2/√5となる点Pの軌跡」と見ても作ることができます(厳密にはOの扱いが少し厄介).
つまり,内積を用いて立式できます.