なかなか面白い問題です.
√3を使うと簡単に分かりますが・・・
【解1】
ABとCDを延長して,交点Eをとると,角DAE=30°だから,二等辺三角形DAEができる.
三角定規形だから,BE=10,CE=5√3
AE=9で,AM=9/2
三角定規形だから,AD=3√3
よって,DE=3√3で,
CD=5√3-3√3=2√3
よって,CDはDAの 2/3倍 ■
√3を使わずにやりたい!
比だけでいけるか?
ADとBCも延長して“相似”をたくさん作ることもできます(ぜひ,やってみてください)が,ここでは違う方法.
でっかい正三角形を作ると,Dが重心になっている!
【解2】
AEが1辺の正三角形を図のように作る.
Dは中線FM,ENの交点だから,重心で
ED:DN=2:1
また,三角形EAN,EBCが相似で相似比が9:10
よって,
ED:DN:NC=6:3:1
ED=DAだから,
AD:CD=6:4=3:2
よって,CDはDAの 2/3倍 ■
かっこいい!!
さて,最後.
灘中と言えば,“正三角形格子”が定番なんですよね・・・
下図のように小さな正三角形を配置していくと,Dはどこにあるでしょう?
【解3】
150°は図の方向に延びていることを意味する.
同じひし形の対角線の3個分と2個分だから,CDはDAの 2/3倍 ■
こんなことをされたら,せっかく考えてきた解法が台無しです(笑)
定番解法の威力,恐るべし!!