最近,Twitterをやるようになりました.
『【2次不等式の基本的な計算問題】「1<x<2」が正解のときに「1<xかつx<2」と答えたら3点満点の何点?』
というお題でアンケートされている方がいました.
難しい質問だなぁ,と思いました.
1 ≦𝑥⁴<16の解を「1≦|x|<2」と書いてしまう私ですが,Twitterに自分が書いたことによると「-2<x≦-1, 1≦x<2」じゃないと解とは言えないことになります.
範囲を明示した条件のみが,「その条件を満たすxの集まり」と書くことの代用品と認められているからです.
ちなみに,いまの書き方での「,」は,「条件-2<x≦-1または1≦x<2を満たすxの集まり」を表し,「または」に対応する.
1つの式x>3が,
条件だったり,
解を表すものだったり,
範囲を表すものだったり,
数として実在するが3より大きいという事実を述べているものだったり,
条件だったり,
解を表すものだったり,
範囲を表すものだったり,
数として実在するが3より大きいという事実を述べているものだったり,
してしまいます.
論理を重んじて主観を排するはずの数学が,実は,決めつけと忖度・曖昧さに満ちているのですね.
理系的な空気の読み方を強要されると,意味を重んじる文系派の人が困ってしまう.
(逆もしかり?)
理系的な空気の読み方を強要されると,意味を重んじる文系派の人が困ってしまう.
(逆もしかり?)
式は便利だけど,日本語を添えずに式だけ書かれたら解釈が分かれる可能性がある.
— 吉田信夫(お茶ゼミルータス・数学科、【大学への数学】などで執筆してます) (@Nobuo183052) 2023年8月28日
私見
「解け」か「条件を求めよ」かで違う.
教科書によると
解…式を成り立たせるxの値
解く…解をすべて求めること
すべての解の集まりのことも「解」という
解くべき方程式や不等式は「条件」,
つまり,xに値を代入して真偽を考えるもの.
条件1≦x≦2のみが,解が[1,2]であることを表している https://t.co/6aLKg9YMmF pic.twitter.com/1fqQMHNb2i