yoshidanobuo’s diaryー高校数学の“思考・判断・表現力”を磨こう!ー

「大学への数学」執筆者・吉田信夫の数学探求ブログ(共通テスト系問題の研究報告)

2021年・灘中学の算数 =2日目=

灘中の算数、二日目。
問題は四谷大塚さんのところにありました.

しかし,難しいですよ.
“さんずい”に“むずかしい”で“灘”ですからね.
難し過ぎて涙を流すくらいだ,という意味かも知れません.
[1]
文字式を使わずに僕は解けません(笑)
領域を書いて、考えるものをkとおいて、共有点(ただし、格子点に限定)が存在する条件を考えましょう(笑)
本当は,できるだけ多くXを入れて考えるのだと思います.
 
[2]
mod 2のパスカルの三角形(東大やん!?)。
右下が全部偶数と見抜き、漸化式っぽく変化を追う。
※現役灘校生(高2)に解説したら,「おぉ!」って言っていました.

[3]
待望の算数。延長して相似比。しかし、計算量は、共通テストの確率と同じくらい😢

[4]
(5)を京大くらいで出しても、正答率は低いと思う。僕は正八面体での動点の移動と見た。対称性がないのに気付かない答案続出か?CD が奇数回だと、2面の間の移動で戻って来れない。これ、ムズい!
偶置換、奇置換?群論?大学の数学?
たぶん、算数では、正順と逆順で見るのだろう。
※現役灘校生(高1・2)と一緒に解く時間を作りましたが,「無理!」みたいです(笑)
 灘中受からんね,とお伝えしておきました.
 あの頃は賢かった,とみんな言います.
 正八面体と見れたのは,けっこうファインプレーだったようで,生徒から褒められました.
 算数で褒められると嬉しい(笑)

[5]
積分ですね(笑)ヒントがそうですもん。
この部分だけ積み上げたら四面体で…あとは柱で…、と頑張って、何とか算数で解ききれました😊

※これも灘校生と考えました.
 うまく分割して一瞬で解けている子もいました.
 さすが,元灘中生(いまは灘高生).